2014年10月04日
母に追い帰された! (3)
(3)
私は足首までの水の深さの中で、何処までも続いている川の中に立っていた。
川床は不思議に、見慣れた川床ではない。
水草も生えてなければ、川石も無い。
ただ真っ白な川床である。
水の流れは少し速く、私のいる方へ流れてくる。
私の行く先には学校の裏門があったはずだけど・・・・?
学校の門は何処にも見えず、果てしない川が、私の前に続いている!
理由が分らず、ぼーっと立っていると、突然声をかけられた。
声の方に顔むけると、一人の男の人が立っていた。
その時になって初めて、川の両岸に沢山の白い着物?を着た人が、
一列に並んで座っていることに気がついた。
私の左手には、男の人。
私の右手には女の人。
私が立っている広い川を挟んで、一列に私の背後の方向へ向いて座っている。
私の背後は母が受付をしている場所だけど・・・・・?
並んで何かの順番を待っているの!
はっきりと見えないけれど、それぞれの前には着物らしきものがきちんと置かれ、
その方々は一言も声を発することもなく、うつむいて自分の番を待っている!
川を挟んで男女に別れ、それぞれ一列に並んで、何かの順番を待っている。
私がしたように母に着物渡して洗ってもらうのか、それとも他に・・・?
その列の最後尾は、薄暗く見えないぐらい遥かかなたへとつづいている。
私に声をかけた男の人も、列に並んでいる一人だった。
何故か他の人たちは、真っ白い着物で身動き一つしないのに、彼だけが、
墨色の模様の中にところどころ朱色が入っている着物をきている。
例えが良くないけれど、刺青の中に朱色入れた様な着物の柄である。
頭の毛も側頭部だけ残っている。
道で声かけられたら、身構えたくなる風貌である。
その男の人が列からいきなり立ち上がって、右手の方向を指して、こう言った。
「ほら、鳥居があるでしょう!」
指示した方向を見ると、土盛りした上に真っ赤な鳥居が建っていた。
鮮やかな朱塗りの鳥居がそこにあった。
夢から覚めた。
一日経ってから、静かに夢を冷静に思い返すことができた。
母は、三途の川を渡ってあの世へやって来た人々が、最初に行く場所にいた!
何かあの世の仕事をしている!
私もあの世の仕事をしている夢を、みたことがある。
死者が最終的に行き先を決める、手続きをするところで、印を押す仕事だった。
この夢を見た後で、「三途の川」 を調べて見ると
三途の川は、人の生前の行いに応じて、浅瀬を渡るか、
水深の深い激流を渡るかとなり、けして渡ることの出来ない罪人もいるらしい。
橋を渡ること、舟で渡る話もある。
いずれも共通していることは、向こう岸へ(彼岸)川を渡ることである。
私が見たように川の両岸に男女に別れ、一列に並んで順番を待っている話しは、
どこにも見つけることは出来なかった。
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Posted by メイラ at 22:54│Comments(0)
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